キャバ嬢の仕事をしたいものの、具体的な仕事内容や給料システムがわからない方もいるでしょう。この記事では、キャバ嬢の仕事内容について詳しく解説します。

さらに、給料システムやホステスとの違いも紹介します。この記事を読むことで、仕事内容やキャバ嬢になるために準備するべきポイントが理解できるでしょう。キャバ嬢の仕事に興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

キャバ嬢とは?

キャバ嬢とは、キャバクラで働く女性スタッフのことです。主に男性客をターゲットとしており、お客様とお酒を飲んだり会話したりして心地よい時間を提供します。キャバ嬢の仕事は、他の仕事と比較すると給料が高く、さまざまな方と出会う機会があるため、人脈が広がることがメリットです。

一方でキャバ嬢は接客業のため、基本の挨拶や座り方、お客様との接し方などのルールやマナーを覚える必要があります。また、自分が苦手なお客様の対応をしたり、生活が不規則になったりする点がデメリットです。

キャバ嬢の仕事内容

キャバ嬢は、お店に来店してお客様に楽しんでもらえるように接客します。ここでは、キャバ嬢の仕事内容について以下の3つを詳しく説明します。

  • おしぼりを渡す
  • たばこの火をつける
  • お酒を作る

おしぼりを渡す

おしぼりは、お客様が来店して最初に受けるサービスです。お客様がリラックスして過ごすためにも、おしぼりは笑顔で渡しましょう。使い終わったおしぼりは、そのまま放置せずに規定の場所に置きます。

おしぼりには種類があり、それぞれ用途が異なります。主なおしぼりの種類と目的は以下の通りです。

おしぼりの種類

用途

あつしぼ

  • 温かいおしぼり
  • 来店時や新しいおしぼりが必要なときに使用する

つめしぼ

  • 冷たいおしぼり
  • 暑い時期や酔いすぎたときに使用する

かわしぼ

  • 乾いたおしぼり
  • お酒をこぼしたときに使用する

お店によってルールが異なることもあるため、入店した際に確認しましょう。

たばこの火をつける

たばこを吸うお客様の手伝いをすることもキャバ嬢の仕事の1つです。お客様がたばこの箱を取り出した際は、ライターで火をつけましょう。接客中はライターをすぐに取り出せるように、自分の近くに置くことがおすすめです。

テーブルの上はこまめに片づけて、灰皿も取り替える必要があります。また、電子たばこを使用するお客様のために充電器を準備しておくと、充電が切れた際にスムーズに対応できるでしょう。

お酒を作る

お客様がお酒を注文した場合、簡単な水割りやお湯割りなどであれば、キャバ嬢がお客様の前で作ります。お客様はお酒を楽しむためにお店に来店しているので、テーブルマナーに気をつけましょう。

お酒の種類によって作り方は異なります。入店したらお酒を作る際のルールやマナーを覚えましょう。

キャバ嬢の給料システム

キャバ嬢になりたい方の中には、給料システムが気になる方もいるでしょう。給料システムはお店によってさまざまですが、ここではよくある以下の3つの給料システムについて説明します。

  • ポイントスライド制
  • 売上スライド制
  • 給率制

ポイントスライド制

ポイントスライド制とは、獲得したポイント数によって時給が変動するシステムです。本指名や場内指名、ドリンクなど、それぞれにポイントが設定されています。

ポイントスライド制は目標や計画を立てやすく、頑張った分だけ時給が上がる点がメリットです。また、キャバ嬢の仕事が初めての方でも、ポイントスライド制のお店は働きやすいでしょう。

売上スライド制

売上スライド制は、本指名の売上金額によって時給が変動するシステムです。売上スライド制では、指名のお客様が1人の場合でも売上が高ければ時給が上がる可能性があります。一方で、お客様が来なくなり売上が下がると時給も下がります。

キャバ嬢未経験の方が、いきなり売上を作ることは困難です。売上スライド制は、ある程度経験を積んだ方には魅力的なシステムといえるでしょう。

給率制

給率制とは、売上と給料を比較して売上が高いほど給料が上がるシステムです。給率制は、主に北新地や銀座などの高級キャバクラで採用されています。月末や月初めのミーティングで目標金額を設定し、売上目標を上回ればバックがもらえる点が特徴です。

しかし、目標金額に届かなかった場合は、罰金やペナルティが課せられます。給率制は完全売上主義のため、毎日出勤する必要はありません。指名のお客様が多くいる人気キャバ嬢やベテランキャバ嬢におすすめのシステムです。

キャバ嬢とホステスの違い

キャバ嬢とホステスは一見似ている職業ですが、働く場所や客層などは異なります。ここでは、キャバ嬢とホステスの違いについて以下の4つを解説するので、違いを知りたい方は参考にしてください。

  • 働く場所
  • 「ママ」の有無
  • 客層
  • 向いている方

働く場所

キャバ嬢とホステスでは働く場所が異なり、キャバ嬢はキャバクラ、ホステスはクラブで働きます。キャバクラは、クラブよりもカジュアルな雰囲気があり、気軽に足を運べるでしょう。18歳以上であれば、どんな方でも利用可能です。

一方で、ホステスが働くクラブは、特定の客層をターゲットとしています。また、ビジネスの接待で利用されることも多い点が特徴です。クラブは紹介がないと入店できない会員制も多く、キャバクラよりも価格が高いお店が多いといわれています。

「ママ」の有無

多くのクラブには「ママ」がいます。ホステスとして働きたい場合は、ママがどんな方なのか確認することが大切です。ママとの関係がよいと気持ちよく働ける可能性が高いでしょう。また、お店のコンセプトや服装などは、ママの好みによって変わる場合もあります。

一方で、キャバクラにはママがいません。最初は先輩キャバ嬢がサポートしますが、自分の見せ方や売り上げの伸ばし方は自分で考える必要があります。キャバクラは、服装や接客スタイルを自分で決められるお店が多いため、自分の個性を活かして働ける点がメリットです。

客層

キャバクラとクラブでは、お店に来るお客様も異なります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

お店

客層

キャバクラ

20〜50代のサラリーマンや会社経営者など幅広いのが特徴。

クラブ

社長や役員クラスの方が多いのが特徴。

落ち着いた雰囲気でお酒を飲みたい方が多い。

キャバクラの客層は幅広く、新規のお客様が多い点が特徴です。リーズナブルな価格で楽しめるお店も多く、ラフな雰囲気になることが多いといわれています。

一方で、クラブは会員制であることが多く、常連のお客様が多い点が特徴です。また、キャバクラと比較すると料金が高めに設定されているため、年齢が高めの方や社長や役員クラスの方も多く訪れます。

向いている方

キャバ嬢とホステスに向いている方の特徴を以下の表にまとめました。

キャバ嬢

ホステス

向いている方の特徴

  • 話すことが好き
  • 明るい性格
  • 明るい性格
  • 聞き上手
  • 情報収集能力がある
  • チームで働くことが好き

キャバクラは明るい雰囲気のお店が多いため、話すことが好きでワイワイとその場を盛り上げられる方が向いています。キャバクラの客層は幅広いため、キャバ嬢はさまざまなタイプのお客様に臨機応変に対応できる力が必要です。

一方で、ホステスはお客様の話をうまく引き出し、適切なリアクションができる方に向いています。また、自分だけが目立つのではなく、他のスタッフと協力してお店を盛り上げたい方は、ホステスとして働くことがおすすめです。

キャバ嬢になるための4ステップ

ここでは、キャバ嬢になるためにやるべきことを、以下の4つのステップに分けて説明します。

  1. 働きたいお店を探す
  2. 面接を受ける
  3. 体験入店する
  4. 気に入ったら入店する

自分に合ったお店で働くための注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

1:働きたいお店を探す

まずは、自分が働きたいお店を探しましょう。最近では、SNSを活用しているキャバクラが多くあります。お店の求人に掲載されている情報だけではなく、SNSの情報や写真などもチェックして気になるお店を選択しましょう。

2:面接を受ける

働きたいお店が決まったら面接に応募しましょう。キャバクラの面接では、店内のテーブルや控室で実施されることが多いといわれています。事前に面接に必要な物を確認して、忘れないように持参しましょう。

面接では、ハキハキと受け答えができないと不採用になる可能性もあるため、志望動機や自己PRを準備することが大切です。また、面接の際は待遇について改めて確認しましょう。求人に記載されている情報と異なる可能性もあります。

3:体験入店する

面接に合格したら体験入店します。体験入店とは、お店で働くことを検討している方向けに1日お試しで働ける仕組みです。体験入店を利用することで、お店の雰囲気・スタッフの対応などを確認できて、自分に合ったお店を選べるでしょう。

未経験の方は、お酒の作り方やマナーなど基本的な説明を受けてから働きます。体験入店では、他のキャバ嬢を指名して来店したお客様へのヘルプや、フリーのお客様の席を回って接客します。キャバクラの体験入店は基本的に全額日払いのため、仕事が終了したら働いた分のお給料はその日の内に受け取れます。

4:気に入ったら入店する

体験入店が終了したら、お店で働き続けられるかどうかを相談して、気に入ったら入店します。お店の雰囲気が合わないと感じた場合は、この時点で断ることも可能です。

すでにキャバクラでの経験がある方は、入店初日から自分のお客様を呼べます。未経験の方は、フリーのお客様の席について自分を指名してもらえるように仕事をしましょう。

キャバ嬢に関するよくある質問

最後にキャバ嬢に関するよくある質問に回答します。キャバ嬢になりたい方は、ぜひ最後までお読みください。

キャバ嬢は大学生でもできる?

キャバ嬢は大学生でもできる仕事です。勤務時間は学校が終わった夕方以降のため、学業とアルバイトを両立できます。

キャバ嬢の仕事は、他のアルバイトと比較すると時給が高く効率よく稼げるでしょう。自分で使うお金を貯めたい方には、おすすめのアルバイトです。また、キャバ嬢は常に自分を美しく見せる必要があります。キャバクラで働いている女の子は美意識が高い方が多いため、オシャレをしながら働きたい方にもおすすめです。

キャバ嬢の服装は?

キャバ嬢の服装は、ドレスやキャバスーツなど非日常感のあるファッションが好まれます。私服のお店は少なく、華やかな衣装を着るキャストも多くいます。

ドレスやキャバスーツなどは、通販サイトで購入可能です。また、ドレスをレンタルして働くことが可能なお店もあります。基本的には自分の雰囲気に合わせて衣装を選べますが、ルールを設けているお店もあるため、事前に確認してから用意しましょう。

お店選びのポイントは?

働く店舗を選ぶ際に、確認するべきポイントは以下の通りです。

  • お店の雰囲気
  • 待遇
  • 給料システム
  • 衣装

お店選びをする際は、キャバクラで働く上で自分が譲れないポイントを明確にしましょう。ナイトワークが初めての方は、給料システムや待遇を確認して、自分が働き続けられそうかどうか判断してください。待遇は求人に記載の情報と異なる可能性もあるため、面接時に確認することがおすすめです。

キャバ嬢の勤務時間はどのくらい?

営業時間はお店によって異なりますが、一般的には20時頃に開店し、24時に閉店するお店が多いといわれています。午前0〜6時は風営法により営業は禁止されていますが、午前0時を超えても営業しているお店も一部あります。

キャバ嬢の勤務時間は、ミーティングや準備などを含めても7時間以内であることがほとんどです。また、学生や他に仕事をしている方は、1日3〜4時間程度で働く方もいます。

まとめ

この記事では、キャバ嬢の仕事内容について解説しました。キャバ嬢はおしぼりを渡したり、たばこに火をつけたりするなど、常にお客様を見て行動することが求められます。

また、キャバ嬢になるための4ステップも紹介しました。まずは働きたいお店を探して、面接を受けましょう。キャバクラには体験入店の制度があるので、1日働いてお店の雰囲気を確認してから入店するかどうかを決められます。勤務時間は比較的短く大学生でも始められるため、キャバ嬢の仕事をしてみたい方は、気になるお店をチェックしましょう。