キャバクラとガールズバーはどちらも夜職で男性客を相手にすることから、似た仕事と思われがちです。
しかし両者には、仕事内容やメリットデメリットなど、さまざまな違いがあります。そのためどちらで働こうか迷っている方は、キャバクラとガールズバーの差を知り、自分に合っているお店を探すことが大切です。
この記事では、ガールズバーとキャバクラの違いを詳しく解説します。それぞれのお店に向いている人・向いていない人についても触れているため、夜職選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
キャバクラとガールズバーの違いとは?

キャバクラとガールズバーには、以下の違いがあります。
- 仕事内容
- 時給
- お客さまとの距離
- 客層
- 衣装の華やかさ
仕事内容
キャバクラは、お客さまの横に座って接客します。お客さまのすぐ近くで目線を合わせ、おしゃべりを楽しむのがメインの仕事内容です。また、勤務時間外も同伴やアフター、営業メールなどの業務が発生します。
一方、ガールズバーで働くキャストは、「バーテンダー」がメインの仕事です。お酒やおつまみをつくるのが主な業務のため、お客さまが多いとおしゃべりをする余裕がなくなるシーンもあります。
加えてキャバクラのように時間外の業務は発生しないため、プライベートな時間をお客さまへの対応にあてる必要はありません。
時給
キャバクラの平均時給は、3,500円〜と高額です。さらに、指名料や同伴・アフターなどの料金も、給料にプラスされます。
時給が高額でありインセンティブも多いため、学生であっても社会人と同等かそれ以上に稼ぐことも可能です。
ガールズバーの時給はキャバクラに比べて安く、1,500〜2,000円ほどが時給の相場とされています。
お客さまとの距離
キャバクラはお客さまの隣に座って接客します。お客さまと距離が近いため、おさわりやセクハラ行為が発生するリスクも高まります。
一方でガールズバーはカウンター越しでお客さまとおしゃべりをします。適度な距離があることからセクハラの心配が少なく、心理的な余裕を持って接客ができます。
客層
キャバクラには、社会人の方が多く訪れます。キャバクラの料金設定はその他の夜遊びのお店に比べても高額であるため、お客さまは金銭的な余裕のある方が多いようです。
ガールズバーはキャバクラよりも値段設定が安価であることから、学生やバイト生活中の方なども多く訪れます。もちろん社会人の方が訪れる機会もあるため、客層の幅はキャバクラよりも広いといえます。
衣装の華やかさ
キャバクラで働くキャストは、店が用意する華やかなドレスを身に付けます。普段は着用することがないような、煌びやかな衣装で接客するのが一般的です。
ガールズバーの場合は、私服で働くお店も存在します。ブラウスやTシャツなど、キャバクラよりもカジュアルな服装が用意されていることもあるようです。
ガールズバーで働くキャストはあくまでバーテンダーのため、見た目の良さだけでなく、狭いカウンターでもお酒が作りやすい服装であることが重視されます。
キャバクラで働くメリット

キャバクラで働くことのメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 時給が高い
- コミュニケーション能力が身に付く
- 美意識が磨ける
時給が高い
キャバクラは他の夜職に比べて、時給が高い点が魅力です。キャバクラの平均時給は3,500円前後ですが、都心部の高級キャバクラや有名なお店などでは、時給5,000円以上を設定しているところもあります。
効率の良いバイトを探している方にとって、キャバクラはぴったりです。
コミュニケーション能力が身に付く
キャバクラでは、お客さまと1対1で会話します。お客さまの中には自分と合わない人もいるかもしれません。しかし満足してもらうための話術を働きながら学べるため、コミュニケーション能力が向上します。
キャバクラで培ったコミュニケーション能力は、社会人として会社で働く際や、その他の交友関係を広めたいシーンでも役立つでしょう。
美意識が磨ける
キャバクラで働くキャストは、華やかな容姿が求められます。そのためキャストは美意識の高い方がほとんどです。
おしゃれやメイクに関心がない方であっても、キャバクラに勤めて他のキャストから刺激を受けることで、美意識が高まるでしょう。
キャバクラで働くデメリット

キャバクラで働くことには、以下のデメリットも存在します。
- 生活のリズムが不規則になる
- 金銭感覚が狂いやすい
- 相性が悪いお客さまに接客することもある
生活のリズムが不規則になる
キャバクラは、基本的に夜から夜中にかけて営業しています。閉店後はアフターがあったりお客さまにお礼のメールを打ったりする必要もあるため、生活リズムは夜型になりがちです。
学生の方や社会人との兼業としてキャバクラ勤めをする方は、短時間の勤務から始めて、昼間の生活に支障が残らないか様子を見ることをおすすめします。
金銭感覚が狂いやすい
キャバクラに勤めることで、短時間で高額な収入を得られます。また、お店では湯水のようにお金を使うお客さまもいます。
キャバクラの世界に身を置くことで、一般的な金銭感覚がわからなくなるケースは珍しくありません。
お金への価値観をブレさせないように、多くの収入を得ても無駄遣いしないように注意しましょう。
相性が悪いお客さまに接客することもある
お客さまはいつでも優しく、紳士的とは限りません。中には相性が悪く、意地悪に思えるお客さまも存在します。
それでも嫌な態度を取らず、気持ちよく帰っていただくのが、キャバクラの仕事です。
相性が悪いお客さまであっても、心を乱さずに対応できるメンタルが、キャストには求められます。
ガールズバーで働くメリット

ガールズバーで働くメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 体に触れられるリスクが少ない
- ノルマ・ペナルティのない店が多い
- 女の子同士が仲良くなりやすい
体に触れられるリスクが少ない
ガールズバーはカウンター越しで接客します。そのため、体に触れられるリスクはほとんどありません。
男性と物理的な距離があるため、キャバクラよりも安心して働けます。
ノルマ・ペナルティのない店が多い
ガールズバーには、夜職では多いノルマやペナルティは、ほとんど存在しません。忙しくても忙しくなくても時給は同じのため、気軽に仕事ができます。
お客さまに対してお酒を勧めたり、お金を使わせたりすることに抵抗を感じる方は、キャバクラよりもガールズバーのほうがおすすめです。
女の子同士が仲良くなりやすい
ノルマがあるお店は、キャスト同士の足の引っ張り合いが多くなりがちです。人間関係にストレスを感じ、夜職から離れてしまう方もいます。
ガールバーはノルマがないことから、女の子同士のライバル意識が育ちにくく、良い関係を保てます。そのため、夜職の中でもキャストの入れ替わりが少ない点が特徴です。
ガールズバーで働くデメリット

ガールズバーで働くことで、デメリットも生じます。
- 接客が立ちっぱなし
- 夜職の中では給料が低い
- 1人で店を任せられることもある
接客が立ちっぱなし
ガールズバーは基本的に立ちっぱなしで仕事をします。そのため、足が張ってしまったり体力的に辛さを感じてしまったりするかもしれません。
ガールズバーの中にはカウンターの中に椅子を用意し、お酒を作っていない間は座って接客しても良い、としているお店もあるようです。
夜職の中では給料が低い
ガールズバーの時給は、1,500〜2,000円ほどが相場です。一般的な飲食店やスーパーのレジなどよりは高額の時給ですが、夜職の中では決して高いほうではありません。
給料の低さがきっかけで、キャバクラに転職するキャストも多いようです。
1人で店を任せられることもある
小さな規模のガールズバーでは、女の子が1人で接客を任せられることもあります。ワンオペを実施する店かどうかは、SNSで判断できます。
1人で接客することが不安な方は、働くお店を決める際にTwitterやインスタグラムの更新内容をチェックしてみてください。
キャバクラ・ガールズバーでバイトはやめたほうがいい?働くのに向いてる人

キャバクラで働くべきか、ガールズバーで働くべきか、迷う方もいるかと思います。
それぞれのお店で働くのに向いている人とは、どのような人なのでしょうか。
- キャバクラで働くのに向いてる人
- ガールズバーで働くのに向いてる人
- 男性もガールズバー・キャバクラで働ける?
キャバクラで働くのに向いてる人
キャバクラで働くのに向いている人は、上昇志向が強い人です。キャバクラは華やかですが、厳しい世界でもあります。
人気キャストとなり高い収入を得るためには、見た目や会話術を向上させなくてはなりません。また、時には他のキャストとぶつかったり協力したりしながら、お店の売り上げを伸ばす必要があります。
美しさや知性を磨き、コミュニケーション能力を鍛えて協調性を保つために、努力して上を目指せる人であれば、キャバクラの世界で成功できるでしょう。
ガールズバーで働くのに向いてる人
ガールズバーで働くのに向いている人は、平和的で場の空気を和やかにできるタイプの人です。
ガールズバーではキャバクラとは違い、1人で何人ものお客さまを接客します。そのため時にはお客さまがやきもちを焼いたり、お客さま同士で言い争いが起きることも考えられます。
どのお客さまにも平等に接し、お客さま同士で波風が立たないように、お店の空気を和やかにする能力がガールズバーのキャストには必要です。
男性もガールズバー・キャバクラで働ける?
男性であっても、ガールズバーやキャバクラで働けます。
男性のガールズバー・キャバクラでの主な仕事は、ホールスタッフやキャストの送迎、さらに在庫管理などです。幅広い業務を任せられる上に女性だらけの環境で働くため、要領の良さが求められます。
普段から女性中心の環境で過ごしている方や、多くのことを同時に行える余裕を持った方であれば、ガールズバー・キャバクラの仕事は苦にならずに働けるでしょう。
キャバクラ・ガールズバーで働ける年齢

ガールズバーやキャバクラで働ける年齢には、下限とある程度の上限があります。
- キャバクラで働ける年齢
- ガールズバーで働ける年齢
- ガールズバー・キャバクラは高校生・大学生でも働ける?
それぞれ、どれくらいの年齢の人が働けるのか、学生でも働けるのかどうか、チェックしてみましょう。
キャバクラで働ける年齢
キャバクラで募集している年齢は、30歳前後までが多いようです。しかし中には、「熟女キャバクラ」「お姉さんキャバクラ」などのコンセプトを設定し、40代・50代やそれ以上の年齢のキャストを募集しているお店もあります。
逆にキャバクラの年齢の下限は、18歳で設定されている店が多い傾向にあります。ただし未成年はお酒が飲めないため、ソフトドリンクで接客にあたらなくてはなりません。
酔ったお客さまの中には、キャストにお酒を強要してくるケースもあります。その場合は、すぐに他のスタッフや成人しているキャストを呼んで、対応してもらいましょう。
ガールズバーで働ける年齢
ガールズバーで働ける年齢の上限は、25歳前後が目安です。
ガールズバーは夜職の中でも時給がそれほど高くないため、本職の方が少なく、学生アルバイトの方がほとんどです。学校を卒業するとガールズバーを離職するため、お店に残る「お姉さんキャスト」の数は少なくなります。
25歳を過ぎた女性のガールズバー勤務も可能ですが、お店に若い子しか残っていないことから、居心地の悪さを感じてしまうかもしれません。
また、ガールズバーで働ける年齢の下限は、16歳からです。ただし、飲食店として届出している店に限ります。
飲食店として運営しているガールズバーであっても、18歳未満は22時までしか働けないため、1日の勤務時間は2〜3時間ほどとなります。
ガールズバー・キャバクラは高校生・大学生でも働ける?
キャバクラは、18歳未満は働けません。高校生の勤務も認められていないため、働くのであれば高校を卒業してからにしましょう。
ガールズバーは「飲食店」として届け出を出しているお店のみ、高校生も雇えます。しかし世間体やリスクを懸念し、飲食店として届出を出している場合でも高校生不可としているお店が多い傾向にあります。
また、女子高生が勤務するガールズバーは珍しいことから、変な噂が立つ可能性もゼロではありません。普段は接する機会がない女子高生を前にし、お酒の力も相まって度が過ぎた行動に出てしまうお客さまもいるでしょう。
そのため、高校生のガールズバー勤務はあまりおすすめできません。勤務は可能ですが、よほどの事情がない限り、大学生以上になってから働いたほうが良いでしょう。
大学生であれば、キャバクラでもガールズバーでも問題なく働けます。ただし20歳を超えるまではお酒は飲めないため、ソフトドリンクやノンアルコールドリンクで接客しましょう。
キャバクラ・ガールズバーの違いを学び自分に合った仕事を探そう!

キャバクラとガールズバーはどちらも夜職であり、男性を接客する仕事です。そのため、両者は似たイメージを持たれがちです。
しかしキャバクラとガールズバーは、内容や時給、メリットやデメリットなど違いがあります。どちらで働くのか迷っている方は、自分に合っている方を見極めることが大切です。
記事でご紹介した働くのに向いている人・向いていない人や年齢なども考慮して、楽しく働けるお店を選択してください。